空想小説Vol.1(実在の人物とは関係ありません)
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4 年 2 ヶ月 前 #4531
: 新家 和
野村倫子が事務所に現れてから3年後。
わたしは、半年前にナショナル・ゴールドを退社し、横浜の中華街の近くで、小さなアクセサリーショップを営んでいる。
毎日の売上げは微々たるものだが、同年代のOLと比較して破格の退職金を頂いたので、まあ数年間はやっていけるだろう。
現在のタケさんの秘書は野村倫子が務めている。
親子で事務所に現れてから数ヶ月後、タケさんは倫子をスタッフに採用した。
彼氏の影響で英会話ができる倫子は、当初、海外との事務連絡を担当していたが、次第にタケさんの出張に同伴する回数が増えていった。
タケさんからクビを宣告された訳ではないのだが、秘書としての仕事が段々と倫子にシフトしていくのを感じたわたしは、そろそろ潮時かなと思い、退職を申し出た。
タケさんも倫子を重用していることに負い目を感じていたようで、退職金以外にもショップ開店の費用を一部出してくれたりと、それなりに気を遣ってくれたので、特に後腐れは無い。
平日の午後、ショップで店番をしていると、スマホに平田青葉からの着信があった。
タケさんと倫子が海外出張中なので、サボって電話してきたらしい。
「タケさん達はアメリカ出張?」
青葉に尋ねると、意外な国の名前が返ってきた。
「今、中東のドーハに行ってるのよ。理華、昔、芦屋に住んでる横田さんってお客さんのところに社長と行ったことあるでしょ!?あの人、ドーハで不動産ビジネスをやってたみたいなんだけど、現地でトラブっちゃって社長に解決を依頼したみたい。それで社長も妙に張り切っちゃって観光気分で直ぐ飛んで行ったわ。」
横田さん。思い出した。そういえば、タケさんがドーハがどうとか言ってたな。
しかし、会社として海外出張自体は珍しくないが、中東の国とは全く縁が無い。タケさんもプライベートで行ったことが無い筈だし、安請け合いして大丈夫なんだろうか。
わたしは、半年前にナショナル・ゴールドを退社し、横浜の中華街の近くで、小さなアクセサリーショップを営んでいる。
毎日の売上げは微々たるものだが、同年代のOLと比較して破格の退職金を頂いたので、まあ数年間はやっていけるだろう。
現在のタケさんの秘書は野村倫子が務めている。
親子で事務所に現れてから数ヶ月後、タケさんは倫子をスタッフに採用した。
彼氏の影響で英会話ができる倫子は、当初、海外との事務連絡を担当していたが、次第にタケさんの出張に同伴する回数が増えていった。
タケさんからクビを宣告された訳ではないのだが、秘書としての仕事が段々と倫子にシフトしていくのを感じたわたしは、そろそろ潮時かなと思い、退職を申し出た。
タケさんも倫子を重用していることに負い目を感じていたようで、退職金以外にもショップ開店の費用を一部出してくれたりと、それなりに気を遣ってくれたので、特に後腐れは無い。
平日の午後、ショップで店番をしていると、スマホに平田青葉からの着信があった。
タケさんと倫子が海外出張中なので、サボって電話してきたらしい。
「タケさん達はアメリカ出張?」
青葉に尋ねると、意外な国の名前が返ってきた。
「今、中東のドーハに行ってるのよ。理華、昔、芦屋に住んでる横田さんってお客さんのところに社長と行ったことあるでしょ!?あの人、ドーハで不動産ビジネスをやってたみたいなんだけど、現地でトラブっちゃって社長に解決を依頼したみたい。それで社長も妙に張り切っちゃって観光気分で直ぐ飛んで行ったわ。」
横田さん。思い出した。そういえば、タケさんがドーハがどうとか言ってたな。
しかし、会社として海外出張自体は珍しくないが、中東の国とは全く縁が無い。タケさんもプライベートで行ったことが無い筈だし、安請け合いして大丈夫なんだろうか。
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