空想小説Vol.1(実在の人物とは関係ありません)
- 新家 和
-
トピック作成者
5 年 9 ヶ月 前 #4452
: 新家 和
今日のスケジュールを確かめる余裕もなかった。
スイートルームの中は、いつものように最適な温度と湿度。タケさんは、ソファーに座り、今朝の日本経済新聞をぼんやり読んでいる。
私は、ルームサービスで頼んだ食事を狭いテーブルに並べ朝食の準備をしている。味にうるさいタケさんは、引き立ての出汁を使った味噌汁を、毎日飲みたいとわがままをいうので、かなり面倒だ。そのあと、催促してシャワーを浴びてもらう。その間に今日着るものを用意し、乱れたベットを整える。
朝食が終われば、食器を片付け、剛之の身支度、今日訪問するお客様との商談書類のチェックを始める。パソコンもスマートフォンも、どちらも旧型で動きが遅いから、なかなかちゃんと働かない。それらが終わると、今度は自分の身支度の準備だ。
忙しい。とにもかくにも、やることが多い。秘書って、どうしてこんなに忙しいのだろう。私は東山剛之の秘書、根岸理華。それほど実務能力が高いわけではないから、仕方がないか。
とはいえ、何か楽しみを見つけなくては。このままでは、忙しさから逃避するために、いつか、タケさんをシャットダウンしてしまいそうだ。
タケさんの奥さんがちょっとだけ羨ましい。ねぎらいの言葉のひとつもなければ、秘書の地位を放り出すこともできるし、決心すれば、退社することもできる。しかし、私には、それが許されていない。こんな境遇の中で、こころの平静を保ち続けるためには、何か楽しみを見つける必要がある。
スイートルームの中は、いつものように最適な温度と湿度。タケさんは、ソファーに座り、今朝の日本経済新聞をぼんやり読んでいる。
私は、ルームサービスで頼んだ食事を狭いテーブルに並べ朝食の準備をしている。味にうるさいタケさんは、引き立ての出汁を使った味噌汁を、毎日飲みたいとわがままをいうので、かなり面倒だ。そのあと、催促してシャワーを浴びてもらう。その間に今日着るものを用意し、乱れたベットを整える。
朝食が終われば、食器を片付け、剛之の身支度、今日訪問するお客様との商談書類のチェックを始める。パソコンもスマートフォンも、どちらも旧型で動きが遅いから、なかなかちゃんと働かない。それらが終わると、今度は自分の身支度の準備だ。
忙しい。とにもかくにも、やることが多い。秘書って、どうしてこんなに忙しいのだろう。私は東山剛之の秘書、根岸理華。それほど実務能力が高いわけではないから、仕方がないか。
とはいえ、何か楽しみを見つけなくては。このままでは、忙しさから逃避するために、いつか、タケさんをシャットダウンしてしまいそうだ。
タケさんの奥さんがちょっとだけ羨ましい。ねぎらいの言葉のひとつもなければ、秘書の地位を放り出すこともできるし、決心すれば、退社することもできる。しかし、私には、それが許されていない。こんな境遇の中で、こころの平静を保ち続けるためには、何か楽しみを見つける必要がある。
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